違法物件が一転、大臣認定で後付け適法化へ/国交省が方針
生コン製造販売会社「六会コンクリート」(藤沢市亀井野)が砂の代わりに溶融スラグを混ぜたJIS規格外の生コンを出荷していた問題で、国土交通省は二十六日、物件ごとに安全性を確認した上で、この生コンを基準に適合する建築材料として大臣認定し、“後付け”で適法化する方針を明らかにした。だが既に契約解除を進めているマンションもあり、不動産会社や住民に困惑が広がりそうだ。〜略上記記事によれば、JIS規格不適合コンクリートを使用した建築物の対策技術検討委員会(第2回)が8/26に開催され、その報告を受けて、国交省が大臣認定をする方針らしいです。
全文はカナロコをご覧ください。
が、委員会の開催が17:30〜19:30で(ここで確認できます)その直後、上記のような報道が流れていることから、検討委員会(の一部?)と担当部署は綿密な詰めが行われており、委員会そのものはお飾りだということはデイドリームビリーバーな僕でなくてもわかる話です(笑)
また、記事には
報告によると、表面がはがれるなどのポップアウト現象は溶融スラグに含有または混入された生石灰が原因とほぼ断定。同現象の発生密度が低いことや該当建築物から抜き取ったコンクリートの強度試験結果などから「安全性や耐久性に大きな支障を及ぼす可能性は少ない」と結論付けた。とありますが、本当にこんな簡単に結論づけていいの?と思いました。
それは過去にコンクリートの耐久性が問題になった出来事があるからです。
その事件とは走行中の山陽新幹線の屋根にトンネルのコンクリートの塊が落下したという新幹線史上最悪の事故の一つで、施工からたった25年くらいしか経ってないコンクリートが崩れて、架線を切断、車両の屋根を直撃したらしいです。(詳細はこちらで)
余談ですが、安全宣言が出された後にもコンクリートが落下したようです。さすがJR西日本さんですね^^;

この問題に鋭く追及した東大名誉教授の小林一輔氏の著書『コンクリートが危ない』(岩波書店)
当時のベストセラーだったようです。
株式会社セメントジャーナル社というセメント・コンクリートの専門新聞「コンクリート工業新聞」と関係書籍を発行する情報企業から出版されてる『コンクリートのひび割れがわかる本』
建材試験センターの鈴木澄江氏が『溶融スラグ骨材を用いたコンクリート』(pdf注意)と題する論文の中で
溶融スラグ骨材を使用したコンクリート製品は、未だ実績が十分とはいえないため、試作品等を作製し、長期的な環境負荷に対する安全性および耐久性の確認を、適切な場所に暴露して観察することが必要である。と最近の論文の中で語っています。とても正論だと思います。
さらに、コンクリートの耐久性試験機もたくさんあるようなので(例えばこれ)、能書き言う前に試験すれば答えがわかるんじゃないの?
そもそも耐久性とはある期間にわたって強度が保証できることなんじゃないの?
まあ、不動産大手の株式会社ゼファー・株式会社アーバンコーポレイション・創建ホームズ株式会社が帝国データバンクの大型倒産速報に載るご時世だから仕方ないのでしょうか。
国交省の英断(笑)が不動産販売や国政にどう影響するか温かく見守ってあげようと、デイドリームビリーバーな僕は思ったのでした。(おわり)

